2010年4月21日水曜日

動画公開しました

Snowkite in Tateyama Japan from X-FLY on Vimeo.



今回Goproという小型の超広角ヘルメットカメラで撮影してみたんだけど、これが大正解!
コンディションの良さもあいまって、スノーカイトの楽しさをばっちり伝えられる映像が撮れました。
こういうの好きだから、つい始めると本業を後回しにしちゃうんだよなぁ… 反省。

2010年4月19日月曜日







去る4月17〜18の土日、立山黒部アルペンルートの本格開通に合わせ、季節外れの雪の降りつもる中央道を飛ばし、総勢7名で、立山室堂周辺に遠征してきました。結論から言うと土曜は4〜5mの西風が吹くも、午後遅くまで視界を閉ざしていた霧と、降ったばかりの激深パウダースノーに阻まれ、不完全燃焼。しかし、日曜は予想通りの好天と、風の読みがピタリと決まり、最高のコンディションでライディングを楽しめました。以下レポート。

日曜の朝、宿泊していた雷鳥荘の外は前日の疲れもストレスも軽く吹き飛ばすピーカンの空。風は雷鳥荘の位置で西の微風。しかし、前日夕方霧の晴れた時にチェックした時と同様、一の越近辺では雄山と浄土山から北西の強風に雪が飛ばされているのが見て取れる。今日はこの風を狙って、野営場の南の谷底から風のあたる所までハイクアップするという計画だ。
雷鳥荘から谷底まで100m足らずを滑り降り、一の越を目指してハイクアップすることおよそ20分、標高差にして50m程度登ったところで、早くも背後から3〜4mの風が吹き始めた。雪が締まっていればこの風でも登れるが、付近は膝まで埋まるパウダー。板は履かずにカイトだけ揚げてスノーシューのまま、さらに100mほど登ると、安定した6mくらいの北風が当たる面に出た。一緒にハイクしていた福さん、αさん、Zさん(以下敬称略)らがカイトをセットしている間に、さっさとボードに履き替えると追い風を背負って一気にスタート! 風はまだ少し足りないものの、思い切り下れるので(斜面に対しては登っているんですけどね…)パウダーに板を浮かせて登れる登れる!(風に対しては下っているんですけどね…あぁ、ややこしい!)。100人以上は登っているとおぼしきバックカントリー・スキーヤー、スノーボーダーを追い越し、ぐいぐい登っていく。苦労して歩いて登っている脇を、滑りながら登っていく僕らに、好意を持ってもらえるとは限らないので、普段からこういう場面では会釈をしたり挨拶をしながら追い抜くように気を遣っている。けど、この日は絶好の好天に(写真を見てもらえれば判るとおり、普通にバックカントリーをするにも絶好の好天でした)登っている面々もハイになっていたようで、みんな興味を持って眺めたり、歓声をあげたりして見てくれていた。
(これは無様な姿は絶対見せられないな…汗)と思い、ジャンプやトリックは封印して、まずはミスをしないように確実に一の越に登っていくと、僅か5分足らずで300mを稼ぎ、一の越の雄山側直下まで登り切ってしまった。しかし、この高さまで登ったものの、稜線を吹き抜ける風は強烈で(体感10〜12m)、向きを変えるためにカイトを真上にあげるだけで、下手をするとリフトされて一の越の向こうに飛ばされそうだったので、登り切るなりカイトを左のエッジに置いたまま、速やかにプライマリー・セーフティーをカット。暴れるカイトがかぜを孕まない一瞬をとらえて、素早くバックラインをたぐり、カイトを手元までたぐり寄せた。ワンミスでかなりのトラブルが起きかねない位置に居るので、いつもの数倍慎重にカイトを回収して、ざっと丸めるとそのまま抱えて、もっと風の弱い一の越直下、南西に広がるボウル状の面まで滑り降りた。
いつもはすぐに追いかけてくるΣは、T長、なんちゃってらとともに、宿から滑り込む位置を捜して移動した事が災いして、スタートが遅れたようだ。他の面々が上がってくる気配はまだ全然無い。この時間を利用して、今季導入した超広角のヘルメットカメラを装着して、動画を撮りながら待つことにした。稜線を少し下がったあたりではちょうど良い北西風がきれいに当たり、昔からあこがれていた雄山の麓の西面も自由自在に滑走できた。しかし、この位置、野営場からハイクアップしている人たちの山手にあたるし、もっと高いところをトラバースしている人たちが小さな雪崩を起こしていたりするので、本当はもっと全然高い所まで楽勝で上れるのだけど、あえてここは深くは攻め込まずにもとのボウルに戻ることにした。
意外や二番手で登ってきたのは、一番経験が浅い福さんだった。カイトの経験は浅いものの、さすがに豊富な山と雪の経験と、充実した装備(テレマークスキー)がコンディションにマッチしたようだ。福さんに稜線までは出ない事を指示してもうしばらくするとΣが3番手で登場。3人でしばらく滑っていると、T長、α、なんちゃってと続き、Zからは登行を断念する旨の連絡が入った。どうもゲレンデ用の短めの板ではどうにもこのパウダーに対応出来なかったようだ。
風は僕が登ったときより少し落ち着いた状態で吹き続けていたが、みんなおなかいっぱい楽しんだか、登ってきただけで満足した様子だったので、午後1時に立山室堂山荘集合と決めて、下山を開始した。降り始めて気がついたが、僕が普段使っている板はこれだけのパウダーになるとカイト無しでは浮力不足で、ちょっと速度が落ちるとすぐに埋まってしまう。やはり来季はヨーロッパから幅広のスノーカイト用ボードを取り寄せる必要がありそうだ。
一の越ではあれほど吹いていた風も室堂平ではほんの2〜3m程度。これではとてもこの深雪の中滑ることはおぼつかない。浄土山の肩に登るというプランも考えていたが、さすがに今日はもう充分満足して、ほどよく疲れていたので、そのまま室堂平から下山することにした。

今回は兼ねてからの課題であった立山の室堂平以外での滑走に先鞭を付けられたという意味で意義深い遠征になった。立山の風に対する理解も一層深まったし、新たな反省点も見つかった。実はトラブルを起こしたカメラを直そうとカイトをおろしていたら、テレマーカーが一人ラインの上を滑って転んでしまったのだ。締まった雪の上ではラインの上を滑り抜けて、エッジでラインが傷ついてないといいなぁ…と思う程度で済むのだけど、パウダーだと、ものの見事に引っかかって転ばせてしまう。幸い今回のケースではライン、テレマーカーともに無事で問題なかったのだけど、滑走者の多いところではちょっとカイトを下ろすのにも、場所や滑走ラインを良く考える必要がありそうだ。

写真:Σ、T長
動画は編集後に近日公開します!